自宅でHALをご利用のノウマツ様に感想などインタビューさせていただきました。3回シリーズの2回目です。
【利用者様情報】
名前:ノウマツ様 (19歳)
疾患:脳性麻痺
職業:大学生
【自宅でHAL実施前の生活状況】
座位保持:難なく可能
起立:手を使えば可能
歩行:独歩は可能だが、室内の移動が可能な程度で、独歩で外出することは現実的ではない状態
移動方法:外出時は車椅子
【自宅でHALの利用状況】
使用したHAL:自宅でHAL 腰タイプ
利用期間:3ヶ月
利用頻度:ほぼ毎日
プログラム内容:前屈・前屈(斜め)・起立・スクワット・フロントランジ・サイドランジ等
自宅でHAL以外の運動・リハビリ:ボイタ、認知運動療法
【自宅でHALの目標】
趣味のベースを持って立てるようになる!
(1ヶ月目)
・開始から一週間ぐらいでトイレで手を使わずに便座から立ち上がり、両手でズボンを上げられるようになった。 (今までは、手を使って立ち上がり、おでこを壁につけることで上半身を支え、両手でズボンを上げていた)
・手を使わずに椅子から立ち上がれるようになった。
・座り続けることが以前より楽になった。
・友人と出かけて、プリクラを撮る際、中腰でポーズを取り、写真を撮りました。
・HALなしでも腕を組んで(手を使わずに)立ち上がって数秒立つことができました。
・体幹が以前よりしっかりしたので、HALを使用する前のように、水の中で体が浮く感じがせず、落ち着いてゆっくりお風呂に浸かれるようになりました。
(お母様より)
夕食のとき、座っている姿勢がすごく綺麗になっていました。また、いつもはお椀を持って食べられないのですが、無意識のうちのお椀を持って食べていました。やはり背中を使えるようになると、変わりますね。
(2ヶ月目)(お母様より)
旅行中の出来事:
一昨日から和歌山の白浜の温泉にいるので、温泉の大風呂での服の着脱が多く、それらに関する気付きが多いです。
1、片手を繋いで、坂を降りやすくなりました。
2、座った状態で、靴下やズボンをスムーズに履けるようになり、今までより短時間でできるようになりました。
3、500gくらいあるハンドバッグを持って、無意識に立って歩いていました。 (以前はハンドバックを持ったら家の中では這っていた)
4、温泉の脱衣場にある椅子座った状態で、足を上げ靴下とズボンを履けました。(以前は足を上げられず、椅子に座った状態では自分で靴下やズボンを履けなかった)
5、壁にもたれて、上衣を脱げるようになりました。(以前は壁にもたれた状態をまず維持できなかった。今は壁にもたれた状態を維持をした上で、上着を脱げるようになった )
日常生活の出来事:
娘が床に体をよじって座っている時、コップを渡しました。なんのためらいもなく、コップを受け取り、中の水を飲みました。以前は必ず割座に座り直し、片手を床についた上でコップを受け取っていました。
(3ヶ月目)
・ベースを持って立ち上がりができました!そのまま1分30秒状態をキープできました。
3ヶ月の変化がとても具体的に伝わってきます。お写真の笑顔も素敵ですね。次回は、ご家族からのメールやノウマツ様のお気持ちをご紹介いたします。